先日紹介したアラジンストーブ・シリーズ16 デラックスのレストアが無事に完了しました!
レストアしていて気付いたヤナセモデルとの違いを紹介します。
まず横に付いているコーションプレート。ヤナセモデルではないので、表記は英語です。イランに輸出していたモデルもあったそうで、そちらはアラビア語表記だそうです。それもぜひ見てみたい!!
クリップにはBritsh Standardの刻印があります。カッコいい!!
ちなみにこのクリップはシリーズ16前期型までは上向きですが、以降のモデルは下向きに変更されています。
チムニーマウントクリップはシリーズ16になってからカシメタイプに変更されたものが多いですが、ビス留め式です。
ただし、シリーズ16のカシメタイプでも爪が入る2個の四角い溝の真ん中にネジ穴があります。製造時期により、ビス留めとカシメタイプが採用されていたようです。
ギャラリーのホール数が24穴ギャラリーです。カシメタイプの方は18穴ですので、こちらも違います。クリップの留め方、ギャラリーのホール数共にこの部分はシリーズ15と同じ仕様です。
ロアフレームが脚の内側なのも初期モデルの特徴です。なぜその後外側に変更されたのでしょうか?
案の定、芯はほぼ腐っていて使用不能でしたので、新品の芯を付けたところブルーフレームが蘇りました。
マイカも曇っていてせっかくのブルーフレームが見えにくかったのでついでに交換。
ストーブなので暖める事が目的なのですが、ついつい美しいブルーフレームをぼーっと眺めてしまいます。
性能やデザインもさることながら、このブルーフレームも大きな魅力の一つです。
写真には撮りませんでしたが、分解できるところはすべてバラして掃除し、タンク内も灯油で洗浄しました。
錆も雰囲気を壊さないよう、やり過ぎない程度に落とし、赤錆の部分は黒錆に変化させる薬剤を塗ってこれ以上進行しないように処理済みです。
ヤナセモデルと比べてみると本当に変わったモデルです。おそらくシリーズ15からシリーズ16に移行したかなり初期に製造されたタイプだと思いますが、いろいろな所にシリーズ15から流用したのではないかと思われる箇所があります。
プレートも良く見ると、P150052と書かれているように見えます。古いプレートとはいえ、6が削れて5に見えるようになったとは思えないのですが・・・。
アッパーフレームはシリーズ15からそのまま流用し、ロアフレームのみ形状変化させてシリーズ16が誕生したのか?と想像は広がります。詳しい方教えて下さい。
僕が前から所有している2台のシリーズ16(P160052)も同じ形状のはずなのですが、微妙な違いがあります。この時代のヴィンテージアラジンにはなんとも言えない魅力がありますね!